
滋賀にある当園の周りでは、12月の頭に一度だけ、少し早めの初雪が降りました。
「今年の冬は厳しくなるかな?」と身構えたのも束の間。
その後は嘘のように暖かい日が続いています。
カレンダーを見れば、もう年末。
本来なら、寒さで植物たちの動きがピタリと止まる時期です。
けれど今年は、少し様子が違います。
年の瀬にも関わらず、アンスリウムのご注文が日々鳴り止まないのです。
今日は、この「暖冬」が植物たちに何をもたらしているのか、そしてこれから私たちが植物とどう付き合っていくべきかについて、生産現場から感じることを綴ってみようと思います。
「冬の花」が足りない? 暖冬がもたらす影響
「冬なのに暖かいなら、植物には良いことでは?」
そう思われるかもしれませんが、園芸の世界はそう単純ではありません。
実は今、冬の定番である「シクラメン」などの流通量が、例年よりも少なくなっているのをご存知でしょうか。
シクラメンのような冬の花は、ある程度の寒さにあたることで身が引き締まり、花芽をつけ、出荷の準備が整います。
しかし、今年のように暖かい日が続くと、生育のリズムが狂い、出荷が遅れてしまうのです。
冬の主役たちが足踏みをしている。 そんな異例の事態が、市場では起きています。
アンスリウムにとっては「追い風」の冬
一方で、私たちが育てているアンスリウムにとって、この暖かさはまさに「追い風」です。
本来、アンスリウムは熱帯生まれの植物。
日本の冬、特に寒さは大敵でした。
「冬越し」の難易度が高いことが、冬に購入をためらう最大の理由だったはずです。
しかし、ここ数年は暖冬が続いています。
例年に比べて、冬越しの難易度が格段に下がっているのです。
室内であれば、暖房をそれほど強くしなくても、元気に葉を広げてくれる。
そんな環境が、自然と整いつつあります。
今、アンスリウムの注文が増えているのは、皆さんが無意識のうちに「今年の冬なら育てられそう」と感じ取っているからなのかもしれません。
「寒さ」よりも「暑さ」を警戒する時代へ
ここ数年の気候を見ていると、ある一つの予感が確信に変わりつつあります。
「これからは、こういう年が増えていく」
これまでアンスリウム栽培において、最大の懸念事項は「冬の寒さ」でした。
しかし、これからの時代、私たちが本当に警戒しなければならないのは、「夏の酷暑」になっていくのではないでしょうか。
暖冬は過ごしやすい。
その代わり、夏は植物にとっても過酷な暑さが襲う。
もしそうなるのであれば、アンスリウムをお迎えするベストシーズンは、もはや春や夏だけではないのかもしれません。
むしろ、穏やかな冬の間に家にお迎えして環境に慣らし、体力をつけてから過酷な夏に備える。
そんな「新しいサイクル」が、スタンダードになる日が来る気がしています。
滋賀から、厳重な「暖かさ」を包んで
とはいえ、配送中の寒さが心配なことには変わりありません。
「家の中は暖かくても、届くまでに凍えてしまわないか?」
そんな不安をお持ちの方も多いと思います。
どうぞ、ご安心ください。
ANTHICALでは、冬期発送において徹底した防寒梱包を行っています。
保温性の高い資材を使い、カイロで温度を保ち、まるで温室の中にいるような状態でお届けする。
この梱包スタイルは、お客様からも大変好評をいただいており、私たちの密かな自慢でもあります。
「こんなに丁寧に梱包されているなら、もっと早く頼めばよかった!」
そんな嬉しいお声をいただくたびに、ホッと胸をなでおろしています。
冬こそ、彩りのある暮らしを
外はグレーの空でも、部屋の中に鮮やかなアンスリウムが一鉢あるだけで、空気は一変します。
暖冬という気候の変化は、見方を変えれば、冬に観葉植物を楽しむチャンスが増えたということ。
寒さが気になる時期ではありますが、プロの梱包でしっかり守ってお届けします。
ぜひ安心してご注文ください。